#03 木の温もりに包まれて
木の温もりに包まれた、
人が集う邸宅
都心の一角の緑豊かな丘に佇む築9年のマンションを購入し、住み替えに合わせて自分達の生活に合わせた内装にリフォームしたい。
そんなご家族にプランニングを依頼された私たちは、お客様と会話をしながらコンセプトづくりから始めました。
ご主人様はかつて組織から独立し、現在は会社を経営されていることもあり、交友関係が広く、人との交わりや家族をとても大切にしている印象を受けました。
仕事関係の知人や家族ぐるみで付き合う友人達と集う機会が多いとのことでしたので、この新しいリビングでたくさんの人たちを呼んでおもてなしができればという思いから「広場」というコンセプトを設定し、プランニングを開始しました。
この「広場」の中心となるのは、約30帖の広々としたLDK。
もとはベッドルームとして仕切られていた6帖の一室を、間仕切り壁を撤去してリビングに取り込みました。
広くなったスペースでキッチンもダイニングと間口を広く対面するように向きを変更し、豊かなコミュニケーションが育まれるレイアウトとなりました。
お客様と共有したデザインテイストは“スカンジナビアン&ジャパニーズ”。
冬の日照時間が短く、家族と屋内でゆったりと過ごすことが多い北欧住宅のイメージで、ナチュラルで人に優しい木質素材を多用しながら、日本人に合った意匠と機能性を盛り込んだ、飽きのこない住まいを目指しました。