#06 豊かな時の流れを愉しむ空間 #06
豊かな時の流れを愉しむ空間

(2023年リフォーム竣工/竣工当時築1年)

豊かな時の流れを愉しむ空間

東京湾を臨むリゾート地のような景観
街の中心部から程良く離れた湾岸エリアに佇む低層の集合住宅。
室内には波に照らされた陽光が注ぎこみ、潮風が通り抜ける。

施主はこの地で自然と戯れ、豊かな時の流れを楽しむ場所として理想の空間を望んだ。
自分たちには何が必要で、どのような空間から癒しを得られるのかを紐解くのは容易なことではないが、希望の一つ一つを分解し、深く掘り下げて整理することで、その解を見つけていくことができるのではないかと思う。
またそのプロセスによって新しい発見があり、ここから始まる新たな生活に更なる彩りを加えることができるのも楽しみの一つかと思う。

風に揺らぐ細波をモチーフに
壁面に光と彩りを加える

ダイナミックさと
水平ラインを強調した
ソファの配置とオーディオ収納

寝室は窓の内側にウッドシャッターを設け、外光の加減を容易に調整できるようにしている。その結果間接照明の効果も際立つようになる

Committed to
Closet

吟味を重ねて選び抜いた素材で作り上げたクローゼットに、お気に入りの洋服や小物を少しずつ揃えながら自分の形に仕上げていくことはとても楽しみなこと。
左右対称に設えたクローゼットの棚は右が女性用、左が男性用で、中央はジュエリーケース。
ここにはこれからどんなアクセサリーを入れていこうかと思案中。

Enchanting
Atmosphere

陽が落ちたあとは照明の効果によってリビングはまた別の顔をみせる。
照明器具はできるだけ光源を隠して壁や家具を間接的に照らすことで、空間に奥行きを感じさせる。天井や壁に張ったレリーフのパネルはその光と影でより一層彫りの深さを際立たせ、魅惑の雰囲気を醸している。
施主はいつもこのお気に入りの空間で一日の移ろいを楽しんでいるようである。