#09 想いを紡ぐ、創造の対話 #09
想いを紡ぐ、創造の対話

2025年リフォーム竣工

新しい住まいを「選ぶ」のではなく、自分らしく「創る」――そんな思想のもと、時を経た邸宅を選び、理想の空間へと丁寧に再構築していった本プロジェクト。「物づくりが好き」というご主人が描いたプランは、細部にまでこだわりが宿る設計図でした。設計士は、その思いの一つひとつに向き合い、構造や動線を検証し、実現の可能性を探ります。

創り手と住まい手が想いを交錯させながら、より洗練された形へと昇華させていく。丁寧な対話の積み重ねが、やがて機能と美しさが調和する、唯一無二の空間を生み出しました。

Movie

Living Dining

リビングと廊下を隔てていた壁を取り除き、
ゆとりある広がりを確保。
折り上げ天井が視線を高く導き、
空間に開放感をもたらします。
オーディオへのこだわりも随所に。
ハイエンドスピーカーと
天井に埋め込まれたスピーカーが、
この空間に上質な音の響きを満たします。
機器類は目に触れぬよう巧みに配置され、
すっきりとした佇まいの中で、
音楽と会話が心地よく交わる場となりました。

Kitchen

人を迎え、共に過ごす時間を大切にするために設えられたアイランドキッチン。作業スペースは複数人が立っても余裕があり、対面に設けたカウンターは自然な会話を生む距離感を保ちます。
幅1メートルのシンクに水栓2基、
IHヒーター6口という充実した設備。
おもてなしの場にふさわしい、
機能と美しさが共存する空間です。

Bathroom

水まわりは、それぞれに異なる役割を担う
2つのエリアで構成されています。
一方は、全身を伸ばせるサウナとシャワーを備えた、
リラクゼーションに特化した空間。
もう一方は、来客時にも使いやすい洗面とトイレを配し、その奥にはジャグジーを設えた、静謐なひとときを楽しむための場所です。それぞれが独立した役割を担い、暮らしに豊かな選択肢を添えています。

Private

個としての時間を尊びながら、空間には一貫した美意識を。
そのために選ばれたのが、輸入石材の展示倉庫を
訪れた際に出会った希少な緑の石材でした。
寝室のヘッドボードや壁面、
そしてエントランスへと連なるように配され、
住まい全体に静かな一体感を宿しています。

Layout

限られた面積を最大限に活かすため、立体的なレイアウトを採用。就寝エリアと作業エリアを上下に配置することで、空間に奥行きと機能性を持たせました。
デスクの高さは、使い勝手と天井高のバランスを丁寧に検証し、将来的な用途の変化にも柔軟に対応できる設定としました。
それぞれの領域が独立しながらも、全体として調和する空間です。
Before
After